EXTREME SHORT
□Happy Birthday!〜お菓子の遊園地〜
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遊園地を出て近くの緑地公園に。
もらった商品、ペアネックレスはブン太に2つとも取られてしまった(;^ω^)
ベンチに座って、しばらくしてから「早くくれよ」
と私が渡すのを待っている。
私は…諦めて小さな包みを渡した。
ブン太は黙ってそれを開けた。
中身は…マカロン。
「どうして渡すのを渋ったんだ?」
「あんなに素敵な所で…沢山美味しいお菓子食べたら、いらないんじゃないかっ…て。」
ブン太は下を向いてる私の頭をわしわし撫でながら…こう言った。
「んなわけねーだろぃ。お前がくれるもんは別。
そんなこと気にしてたのかよ(笑)」
そういうブン太の言葉に救われて顔を上げると
マカロンをつまんで
「お前が…初めて俺にくれたお菓子だろ?…」
と美味しそうにほおばっている。
そう。
水飲み場所で倒れていたブン太が
甘いもん欲しいとつぶやいて
通りかかった私は
その日作ってきていたマカロンをあげた
それが私達の出会い。
「あの時…出会ってなかったらこうしてなかったもんな。
ありがとな、みゆき。」
えらく真面目に言うから
「ふふふ」
笑っちゃった笑
そのままキスをして
唇を離したら
首にはあのネックレスがついていて。
「どうして私が青の方なの?」
って聞いたら
「みゆきは俺の!俺はみゆきの!外すなよ!」
といって
笑ったの。
「外さないよ、私、ブン太のこと好きだもん!」
っていうと
真っ赤になったブン太が乱暴に手を差し出した。