薄紅秋桜

□いつも逢えないあなただから…
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会いたい… 和彦さんに会いたい…っ…










僕は今日はいつもよりちょっと早く家を出た。
今日は仕事で久しぶりに和彦さんに会えるから! 僕と和彦さんは…所謂そういう関係なんだけど、2人のスケジュールが合わないし忙しいしでなかなか会えない日が続いてた。

だから和彦さんが僕の為に時々電話をくれるのが凄く嬉しくて…



今日は某作品の収録。もう顔なじみの人ばかりの集まりだから皆さん仲がいい。

「和彦さーん!」

「おっと…よしよし。幸季は甘えん坊だなぁ…」

僕らは会える時は時間より早く来る事にしている。少しでも一緒にいたいから…


「どうせ、甘えん坊ですよーだ!!」

「はははっ…。本当久しぶりだな…」

「はい…。会いたかったです…和彦さん…」

「幸季…。」

「…え… あっ…ちょ…!!何考えてるんですか!! こっ…こんな所で! あんっ…」

「幸季が可愛い事言うからじゃないか…」

「やぁっ…はぁ…はぁ…」

「………スキンシップはこの辺にしておこう…直に皆が来てしまうからね…」

「か…和彦さん…」

「行こう。幸季」

「……っ。……はい…。」


僕はどうしょうもない気持ちに襲われながらもスタジオに向かった。
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