月夜の露
□俺の中の消えない記憶(櫻井side)
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「…んっ、あっ!」
「宮田さん、愛してます…」
「僕もっ…ぁあっ…」
「俺…限界なので挿れますよ…」
「ぅん…。挿れて…櫻井君がほ…しい…」
「宮田さんっ…!」
「んあぁあっ…!」
「宮田さん…大丈夫…ですか…?痛くないですか…?」
「大…丈夫…。僕の躯…櫻井君にしか感じないよ…きっと…」
「宮田さん…」
「だって…こんなに好きなんだもん…!櫻井君だからこんなに感じて気持ちいい…って思えるんだよ…。好きだよ、櫻井君…」
俺は宮田さんからのそんな言葉を聴いて嬉しかった。嬉しかったが…同時に宮田さんがどこか遠くに行ってしまうような…そんな予感がしてならなかった。
「宮田さん…俺の傍からいなくなったら嫌ですよ…」
「いるよ…。櫻井君のそばにずっと…」
俺は宮田さんをきつく抱きしめた。何だろう…胸騒ぎが消えない…。
この胸の中にある暖かいぬくもりがずっと消えないように俺は祈った。
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