淡雪結晶

□僕は誰のもの?A
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今僕はベッドで櫻井君の腕の中にいる。櫻井君の腕枕…近い…櫻井君の顔が近いよ…


「宮田さん…今日誰と一緒に収録してたんですか?」

「どうしてー?」

「だって…気になるじゃないですか…」

「お仕事だよ?」

「………」


櫻井君はいつもながら嫉妬が激しい。仕事で誰と一緒だったとか帰りは寄り道しなかったかとか聞いてくる。


僕は僕の考えで行動してるのに…。信用されてないみたいで悲しくなってくる…時もある…。


収録で一緒になれば常に隣をキープしてまるで番犬の様にキャンキャン吠えている。僕だって少しは他の人と会話したいのにな…


「宮田さんは俺のです。やっと手に入れた大事な人なんです…」

「でも…お陰でみんな僕に話しかけてこなくなっちゃったじゃない。櫻井君のせいだよ!?僕寂しいよ…」

「あなたには俺がいますから。宮田さんを幸せにするのは他の男じゃない。俺なんです」

「…今の状態……僕幸せじゃないんだけど…」


確かに櫻井君には異常な程愛されてるのはわかる…。でも…現場で『櫻井のモノ』とレッテルが貼られた僕に話しかけてくる人は少なく…


櫻井君はこの状況を努力の成果だと言う。




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