薄紅秋桜
□意地悪な彼
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僕達は今、2人でベッドでマッタリしていた。
ん…?マッタリしているのは僕だけかもしれない。さっきから櫻井君が僕を後ろから抱きしめて「もう一回、もう一回」と強請ってくる。
「櫻井君だめぇ…」
「何でですか…いいじゃないですか…」
「だめっ!もう!!
櫻井君、性欲有りすぎ!もう僕そんな体力ないもんっ!」
「嘘ばっかり…。ここ…こんなになってるじゃないですか…」
「ゃあぁ…だめぇ…」
「ふふっ…宮田さんの淫乱…」
「んっ… ………んっ!やめろっつてんだろぉぉ!!」
(ゴフッ!!!)
「ガハッッ」
僕は櫻井君に一発食らわせた。
口で言ってもやめない櫻井君が悪いんだ。
「宮田さん…痛いです…;」
「正当防衛だよ!!」
「宮田さんっ!!」
「ぅわぁっ…!」
僕は櫻井君に押し倒された。僕の頭の上で両手を櫻井君の片手で押さえつけられた。
「んっ!ちょっ…!! 櫻井君!? 」
「ん…?何ですか…?」
何ですか?って笑顔で言う櫻井君にまた一発食らわせたかったけど、両手の自由を奪われてる僕はそれも出来なかった。