紫陽花日和
□櫻井君と僕
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ついに来た!やっと来たんだ!!
自分の家に帰った僕は早速櫻井君にメールしてみた。
『宛先:櫻井君(はぁと)
件名:5分以内に返信してねっ!
本文:やっと僕達のBLCDが出るんだって!今台本読みやってる。楽しみにしてるからねっ!』
「……送信…っと…。よし。あとは、台本と原作本読んで…」
事務所から手渡された台本と一緒に『お相手は櫻井さんですよ』と聞いた時は嬉しくて舞い上がっちゃったけど…。
僕だけ舞い上がってたら恥ずかしいよ〜ι
〜〜♪〜♪〜〜♪〜
「あ…メール…櫻井君からだ…」
(ピッ)
『件名:宮田さん…ι
本文:俺も当日楽しみにしてます。』
「短っ!!! 櫻井君そっけない〜(T_T)浮かれてるの僕だけみたいでバカみたいじゃないか〜!」
…寂しく台本読みするからいいもん;ただでさえ、最近会えなくて寂しいのに…。
「え〜と…櫻井君の役は三年生で生徒会長なんだ…僕は新入生か…。」
僕はアフレコ台本を読みながら櫻井君の事を想う。
台詞を櫻井君の声でイメージしては頭で厭らしい事を想像してしまう僕。まるで櫻井君にいつも抱かれている時みたいに…
指は自然と服の釦を一つずつ外していく。