薄紅秋桜

□いつも逢えないあなただから…
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僕等はあれから台本の打ち合わせをしたり共演者のみんなに名前を呼んで飴を投げ付けたりしてた(配ってるだけだよ!)

和彦さんには僕の大好きなアボカド飴〜!一瞬顔が引きつってたような気がするけどちゃんと「ありがとう…幸季」って言ってくれてたし…気のせいだよね。


収録の方は順調に進んでいった。
珍しく僕はこの後予定が無かったので、和彦さんを誘ったら快くOKしてくれた。


今日は和彦さんオススメの場所。

「そういえば…幸季…」

「…何ですか?」

「この後まだ時間ある…?」

「?…今日はこれで仕事終わりなので大丈夫ですよ」

「そうか…じゃあ…久しぶりに家に来ないか?」


井上さんが家に誘う時…それは僕を抱く時…。


さっきもされかけたのに途中でやめられて…。既に和彦さんが欲しくて堪らなくなっている僕の身体にさらにお預けを食らっている状態だ…。


抱かれるのは恥ずかしくて堪らない…。
でも和彦さんは僕を大事に抱いてくれる。 恥ずかしさより嬉しさが勝って…僕は和彦さんに抱かれるのを拒めない。


だから…


「行きます…」


ついついOKしてしまう。
それに僕も和彦さんに抱いてもらいたいから…
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