薄紅秋桜
□温泉へ行こう!! 2
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今日は宮田さんと同じレギュラー番組のお仕事だ。仕事場で会っても宮田さんは前と変わらずに俺に接してくれる。
あんな事をしたんだ…気まずくなって当たり前なのに、宮田さんは本当に心が広い人なんだと改めて感じる。
「はい、櫻井くん。飴あげる」
「あ…ありがとうございます」
俺の手のひらに飴を置く宮田さん。宮田さんの頬は既に飴で膨らんでいた。
…もう一つ食べたらハムスターやリスみたいで可愛いんだろうなぁ…。宮田さんはやっぱり小動物が良く似合うなぁ…
「…君! 櫻井君!!!」
「狽ヲ!?…あ、はい」
「どうしたの?」
「…なんでも無いです」
「…そう?」
あなたで変な妄想してました……なんて言えない……。