紫陽花日和
□くま
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数日後…
「櫻井君!それ付けてくれたんだ!!」
「え…えぇ。宮田さんから貰ったものですから」
「てっきり付けてくれないかと思った…よかったぁ…」
宮田さんはホッとした面持ちで俺を見た。
「あのね…これ、僕も付けてるの。新郎の格好した熊のキーホルダー。ゴメンね…櫻井君が付けてくれるかどうか試しちゃった。」
「宮田さん…。」
「えへへ…。有難う…嬉しかった。」
「でも…宮田さん、どうして俺が新婦の熊なんですか…?」
「それを僕だと思って欲しいから…」
宮田さぁ…ん…(じ〜ん…)
「僕はこれ櫻井君だと思うから…。いつも会えないでしょ?」
「有難うございます!大事にします!」
「櫻井君、僕にイジメられた日とかその子イジメちゃだめだよ!!」
「しませんよ…ι」
俺は宮田さんに近づいて耳元で囁いた。
ー今度は宮田さんを下さいねー