紫陽花日和
□海へ行こうよ
2ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
「宮田さん、せっかく海に来たんです。何かやりたい事はありますか?」
「えー…そんな急に言われても……。あっ!」
「何かありました?」
「えへへ〜ちょっとねv」
宮田さんはそう言って俺の隣から立ち上がり海に向かって歩き出した。
この誰もいない砂浜で何をする気なのか…。
宮田さんは波打ち際で立ち止まった。
まっ…まさかっ…身投げる気じゃ…
「み…宮田さん!何を…」
俺はとっさに立ち上がり宮田さんを止めようとした。
「すぅ〜はぁ〜。た〜こ〜焼〜き〜!!!」
「……は?」
俺はその場に崩れ落ちた。 た…たこ焼き…?
「あー!スッキリしたっ…と。あれ?櫻井君何してるの?」
それはこっちのセリフです!!
「宮田さん…、一体何を…」
「え…。海に向かって叫んでみたv」
宮田さん!ここに他に人がいたら笑われてますよー!!!