月夜の露
□俺の中の消えない記憶(櫻井side)
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ベッドの中で俺と宮田さんは仕事までの時間を一緒に過ごしていた。
「あっ、櫻井君。今度一緒に夜デートしようよ。海がある所がいいな…」
「今度ですか? いいですよ」
「約束だよ!?」
「俺は宮田さんとの約束は破りませんよ」
「うん…。知ってる…。」
「もう時間ですね…」
「………うん。」
「宮田さん」
「ん?狽」ンッ…はっ…んんっ…」
「…はぁっ。男の前でそんな切ない顔しないで下さい。襲われますから…」
宮田さんのそんな横顔に欲情してしまった俺は宮田さんの唇を奪った。
「櫻井君になら襲われていいよ…」
「……っ…!、宮田さん…もうあと一回ヤる時間がないのが惜しいですよ」
それから俺と宮田さんは仕事に行く準備をした。2人で家を出て違う収録現場に向かう。
別れ際の宮田さんは笑顔でこっちに手を振ってくれた。
あの俺だけに向けられた笑顔を見るのがもう見られなくなるなんて、あの時の俺は予想もしなかった。
まさか俺達にあんな事が起きてしまうなんて…。
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