淡雪結晶

□Christmas FOR YOU
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「え…やってきたって…」

『今宮田さんの家の前なんです。開けて下さいよ宮田さん。ちょっと寒いです^^;』

「早く言ってよバカ!!」


僕は急いで玄関に向かった。バカなんて言ってるけど本当は嬉しくて堪らなくて自然と笑顔になる。


《ガチャ》


「櫻井君…!」


僕は思わず抱きついてしまった。


「宮田さんからの抱擁もかなりいいんですけど中に入れてもらえませんか?宮田さんも冷えてしまいますから」

「あっ…ごめん。どうぞ中に入って」


部屋に通すと櫻井君は僕を抱きしめてきた。


「ひゃっ…」

「宮田さんの体まで冷やしてしまいそうですね…」

「平気…。そのうち暖まると思うし」

「俺がいなくて寂しかったですか?」

「え。全然。平気だって言ったじゃん!それに仕事だし。僕もいい歳した男だしさ」

「…の割りには嬉しそうに抱きついてきましたね?」


うっ…。忘れてた…。


「寂しかったんでしょ?」

「寂しくなんてないよ!!」

「宮田さん…口と行動が合ってないですι」

「あっ…」


僕の手は櫻井君の服をギュッと堅く握っいた。
僕はパッと手を放して櫻井君に背を向けた。


「宮田さん」


櫻井君は僕を後ろから抱き締めて、


「Happy Christmas」


と囁いてから甘い口づけをくれた。


「櫻井君、メリークリスマス…」






僕達のクリスマスは始まったばかり。






「宮田さん、実はケーキもあるんですよ」

「本当!?」

「でもそんな大きなサイズじゃないですけどね」

「いいよ!!やったー!ケーキ!ケーキ!!」






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