月夜の露
□俺の中の消えない記憶(宮田side)
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僕と櫻井君は2人でベッドの中で仕事までの時間を一緒に過ごした。
「あっ、櫻井君。今度一緒に夜デートしようよ。海がある所がいいな…」
「今度ですか? いいですよ」
「約束だよ!?」
「俺は宮田さんとの約束は破りませんよ」
「うん…。知ってる…。」
「もう時間ですね…」
「………うん。」
このもうすぐ準備をしなくちゃいけない時間。僕はこの時間が一番嫌い。
「宮田さん」
「ん?狽」ンッ…はっ…んんっ…」
「…はぁっ。男の前でそんな切ない顔しないで下さい。襲われますから…」
僕の心にあった想いが顔に出てしまったんだろうか…。
櫻井君は僕の心を敏感に感じとってしまう。僕が今何をして欲しいか…とかね…。
「櫻井君になら襲われていいよ…」
「……っ…!、宮田さん…もうあと一回ヤる時間がないのが惜しいですよ」
それから僕と櫻井君はシャワーを浴び仕事に行く準備をした。2人で家を出て違う収録現場に向かった。
櫻井君と別れる時は僕は笑顔でいたいから。
僕は櫻井君に背を向け仕事の現場に急いだ。
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