淡雪結晶
□valentineを君に
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僕は恥ずかしくて、櫻井君を突き放してしまった。
「あ…」
「ごめん…ただ恥ずかしい、だけ…。あ…これ!」
「これ…何ですか?」
「今日何の日か分かるでしょう!?」
「あ、バレンタインですか!」
「うん。あ、でも…櫻井君…甘い物嫌いだよね…」
「何言ってるんですか!いります!!返せって言われてももう返しません!!ありがとうございます!宮田さん!!」
「あ…どうも…」
櫻井君は嬉しそうに僕のあげたチョコを抱き締めた。
…でも、そんなに喜んでくれるなんて嬉しいな…
「宮田さん!これ食べさせて下さい!」
「えっ。ヤダ」
「何でですかー!!」
「恥ずかしい」
「じゃあ、2人っきりなれる所に行きましょう!今日はバレンタインです!恋人の為の日です!」
「あー…でも…」
「誘ったのは宮田さんですね…?」
「うっ」
その後、僕は櫻井君にズルズル…と引き摺られてホテルに連れて行かれた…
離ぁーしーてー!!!
「櫻井君!」
「はい?」
「はい?…じゃなくてぇ!!」
「いいから。ほら、宮田さん…寝て下さい」
「はぁ!?」
僕は櫻井君に押されベッドにモフッと倒れた。
「ちょっ、櫻井君!?」
「宮田さんに貰ったチョコ、美味しそうですね」
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