淡雪結晶

□君が僕にくれたもの
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仕事が終わり僕は一目散にスタジオを出た。


櫻井君に捕まったら何されるか分かったものじゃない!
僕はタクシーを拾い駅まで向かった。タクシーの中でやっと一息。


駅に着き歩いていると肩をポンポンと叩かれ声をかけられた。


「宮田さんっ♪」
「さっっ!!…櫻井君…!?何でここに!!」
「さぁ?“俺だから”じゃないですか?」
「答えになってないよ!」
「さ、行きましょう」
「は?」
「今日こそは甘い1日にしてくれるんですよね?」
「(ひぃ…)」


僕は頭から血の気が引いていくのが分かった。
僕は櫻井君に手を握られ連れられるがまま歩いた。


「お寿司屋さんどこ?」
「俺の家に決まってるじゃないですか」
「は…?」
「あ、俺の手作りとかじゃないですよ。ちゃんと有名寿司屋さんから取り寄せたやつです」
「わぁ、嬉しいなー…(棒読み)」


櫻井君の家とか僕死亡フラグじゃないか。どんなお仕置きされるんだろう…。


櫻井君の家に着いた僕はニッコニコの笑顔の櫻井君にお寿司をあーんって食べさせられた。


「何が、あむっ。んほ、んごもなの?」
「宮田さん、ちゃんと食べ終わってから喋って下さいι」
「ん。櫻井君、何が目的なの?」


僕は思いきって聞いてみた。



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