†お迎え話†
□愛との出会い
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ある日ドールオーナーである友人からメールが来ました。
『13少年用の服や靴、安かったらいらない?』
確かそんな内容だったと思います。
すぐ、欲しい!とレスしました。
でも……
売るってなんで?と思いました。そして更に、
『大きい子は手放して、ドールは幼一人にしようと思うんだ』
との知らせ。何でもSD13のリンクをショップに持って行くつもりだと。
箱入りで構ってあげられないのが理由の一つだと言っていましたが、なんかやり切れない思いがしました。
正直に書きますが、そのリンクは削りとメイクカスタムされていて、黄変がかなりあります。
ただでさえ人気の無いリンク。ショップがどの程度の値段で買い取ってくれるか、というか買い取ってくれるかも定かではありません。
もし買い取ってもらえなかったら……
最悪処分ということになるんじゃないか!?と正直焦りました。
そのリンクは初めて一緒に撮影会したり、里に同行してくれたり、何より、友人の初子だったんです。
愛情が薄れたんじゃない?
そう思う人がいるかもしれませんが、友人はすごく可愛がっていたし、服や靴も私なんかよりずっとたくさん買ってあげてましたから、そんなわけはないはず。
そう思うと、なお一層切なくて、考えて考えて、そして自分が里親になることを決めたんです。