□PROLOGUE
1ページ/4ページ

君は、ゆっくりと目を開ける。
真っ暗だ。
光が全く見えない。
人の話し声も風の音も聞こえない。
心臓の鼓動だけが微かに聞こえる。

次第に意識が戻ってきた君は、頬に冷たい感触を感じて腕に力を入れる。でも、君の身体は鉛のように重い。
諦めてまた床に横になる。
「私、死んだの?」

小さく声に出してみる。
でも、その問い掛けに答えてくれる人は誰もいない。

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ