食生活
派遣中に食事に使われている食材についてデータを採ってきました。
結果
主食・主菜・副菜・乳製品・果実に分けてデータを採ったところ、そんなに偏りはなかったのですが、8日間で1度も魚介類は出てきませんでした。
モンゴル人は魚を食べない!?
モンゴルでは都市部の一部の人を除いて、魚介類はどんな調理方法であっても口にしません。
これには次の原因が考えられます。
@モンゴルには海がないので、どうしても食生活に魚介類が定着しずらかった。
Aモンゴルの人達は昔から湿った土地は体に良くないとして嫌い、意図的に水辺から離れて生活してきたので、そこから水辺に住む魚介類は食べなくなった。
モンゴルの人達は日本人に比べて、乳製品を2倍、肉製品を3倍も多く食べています。
でも、魚介類を全く食べない生活は体にどのような影響があるのでしょうか。
魚介類の栄養成分
魚には体内で作られない必須アミノ酸8種類がバランスよく、しかも大量に含まれています。
そして、魚介類にはDHAとEPAが含まれています。
それぞれの働き
DNA→脳細胞活性化・老化の防止・動脈硬化の防止・記憶学習能力の強化・ガンの抑制・血液、血管の改善 など
EPA→血栓を防ぐ・高血圧の改善・コレステロール、中性脂肪の低下・ガンの抑制 など
魚のたんぱく質
たんぱく質は肉類からも、魚介類からも十分に摂取することができますが、魚のたんぱく質には
@血液中のコレステロールを減らす
A体内の余分な塩分を減らす
B高血圧や脳梗塞を防ぐ
といった、肉類のたんぱく質にはない働きを持っています。
また、魚を毎日食べる人は全く魚を食べない人に比べて、平均5年寿命が長いというデータもあります。
モンゴルの死因順位
1位 循環疾患(心臓疾患・脳梗塞など)
2位 腫瘍(ガンなど)
3位 傷害
(平均寿命62,3歳)
1位に循環器系疾患があがっています。これには、魚介類を食べない事が影響しているのではないかと考えられます。
しかし!!
モンゴルには昔から
白い食べ物と赤い食べ物を欠かさずに食べていれば病気をすることなく、健康で暮らせる。
白い食べ物→家畜から採れる乳製品
赤い食べ物→家畜の肉
という教えがあります。
つまり、モンゴルの人達は昔からこうした食品から足りない栄養素を補い、健康を維持してきたようです。