*long novel*
□いつもの場所で 第1話
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私は、毎日、電車で学校に通学している。途中で乗り換えもあって、その駅は、結構大きい。
そして、いつも乗り換えの時に向かいのホームにいる青年がいる。その青年は、頭が良いらしく、プラント学園の制服を着ている。
その青年は、整った容姿をしていて、周りの他校生もキャーキャー言っている。
プラント学園には、いとこのキラも通っているが、キラは勉強するような奴じゃないしなー。なのに頭いいのが不思議だ。
毎日、そんなことを思いながら、音楽を聞きながら、電車を待っている。
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そんなある日、私はいつも通り、乗り換えの途中で、音楽を聴きながら、歩いていると、改札を通ってきた人の波が来て、誰かのバックに音楽プレーヤーのコードが引っ掛かって音楽プレーヤーを持っていかれてしまった。
私は、慌ててその音楽プレーヤーの引っ掛かったバックを持っている人を追って声をかけた。
「あの、すいません。」
声をかけると、その人が振り返った。
「……?……何ですか?」
私は、その人を見て驚いた。その人は、いつも向かいのホームにいるプラント学園の青年だった。
「……あの…、音楽プレーヤーが……引っ掛かっちゃって…。」
カガリは、おずおずと言いながら、バックの方に指を指して、示すとようやく分かったようで、
「……ああ、すみません。」
そう彼は言った。
「いえ、こちらこそすいません。」
そういいながら、カガリは頭を下げた。
その時、電車が発車するときに聞こえる音楽が流れた。
「「あ……。」」
そして、電車は発車してしまった。
「すまない、電車、乗り遅れてしまったのは、俺のせいだよな。」
そう言って、青年は謝った。
「そんなことない……。気にしないでくれ。」
カガリは、そう言って、笑った。
「でも…、……」
「いいから。気にしないでくれ。それより、お前のほうが電車に遅れるぞ?早く行ったほうがいい。」
カガリはそう言って、立ち去ろうとするが、急に少年に腕をつかまれて、振り返ると、手に何か紙を持たされた。
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