夏組
□とくべつ、
1ページ/1ページ
天然、無自覚、鈍感、こういうのって時に残酷だと思う。
「先輩!僕と翼、どっちか選んで下さい!」
「え…選べって言われても…。」
「先輩はどっちが好きなんですか?」
「え、ええ…?!」
あきらかに大好きオーラを発している翼、それと同じくらい先輩に毎日毎日アタックしてる僕。「好き」って言えばちゃんと赤くなってくれるから、どういう意味で言ってるかは分かってくれてるだろうけど、翼に対しも同じ反応をする先輩に少し苛々する。
何にも捕われたくない、縛られたくない、そう思ってた僕が初めて執着した存在が先輩。絶対に誰にもとられたくないし、奪われたくない。誰にでも優しい先輩が色んな人に慕われるのは分かるけど、誰かと話してる先輩を見るといらいらする。そのくらい先輩が好きなのに、翼もそれは同じみたいで、先輩が自分以外と話してると凄い怖い顔で相手を睨んでる。
だからどっちが好きなんですか、って聞いてるのに「どっちも好きだよー」なんて曖昧な返事する先輩。
そうじゃなくて、そうじゃなくて!
「恋愛感情で、どっちが好きですか?」
「恋愛感情って…。」
「僕は先輩が恋愛感情で好きです。だから、ちゃんと選んで下さい。」
「恋愛感情とかよく分からないよ。今まで恋、とかもしたことないし…。
梓君も翼君も両方とも好きだもん…。」
「じゃあ先輩、僕と翼、どっちとキスしたいですか。」
困らせるのは分かってる、けど、どうしても聞いておきたい。先輩の特別。僕の一番が先輩だから、先輩にも同じ様に思ってもらいたい。僕が好きって言って下さい。
「翼君…とは、キス、できない。」
「…僕とは?」
「だ、か、ら、翼君とはキスできません!」
それだけ言って顔赤くして先輩は僕から逃げていった。
え、なんですかこれ。期待してもいいんですか。
特別になりたいです
(梓君とだったらしてもいい、って思ったよ。)(恥ずかしくて言えそうもないけど)
−−−−−−−−−−−
マクロスFのトライアングラー聞いて突発的に重いうかんだ。
なんかもう意味わかんない文だけど^^←