幽☆遊☆白書〜2ND STAGE〜

□序章
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幽助「俺、魔界に行こうと思うんだ」



螢子「はぁっ?あんた、いきなり人の家に来るなり、何言ってんのよ」



桑原と会った翌日に幽助は、魔界に再び行く話しを螢子にする為に、雪村螢子の家に訪れていた。



幽助「もうすぐ魔界で王を決める大会が三年ぶりに開かれるんだ」



螢子「それであんた、その大会にでる為に魔界に行くっていうのね」



幽助は螢子を連れ出して近くの公園に行った。



螢子「それでいつから行くの?明日?」



幽助「一応、三日後に行くつもり」



幽助はチラッと螢子の表情を見てみた。



幽助(やべー〜。一番怒っている時の顔だ)



螢子「それで温子さんにはもう行くって言ったの?」


幽助「いや、まだ。螢子にまず言っとこうと思ってな」



螢子「そうなんだ」



螢子は幽助に背を向けて2、3歩前へ歩いて行った。


幽助「そういえば、螢子は大学を出たら学校の先生になるんだよな」



螢子「そうよ。小学校のね。昔からあんたみたいな悪ガキを相手していたから扱いには慣れたもんよ」



幽助「先生か、得意のビンタは出せねーな」



螢子「しないわよ!ってあれ、幽助?」



一瞬で螢子の後ろに回る幽助。素早くスカートをめくる。



幽助「うっわ…。おめーいい年してこんなお子様みたいなパンツ履いてんのか」


螢子(プチッ)



ビジ!バシ!バキッ!



幽助が徹底的にボコボコにされています。しばらくお待ちください。



幽助「う〜ん、黄泉以上」


幽助はニコニコ顔で両頬を抑えながら呟く。



螢子「あんたみたいな馬鹿にはビシバシ使うわよ。全く幾つになっても変わらないんだから」



幽助「へへっ」



螢子「それでどのぐらいで帰ってくるつもりなの?」


幽助「まだわからないけど帰って来るまでには多分2、3ケ月ぐらいはかかると思う」



螢子「なら春ぐらいには帰ってくるのね」



螢子の表情が変化したのを幽助は見逃さなかった。



幽助「ああ。春までには人間界に帰って来るつもりだ」

(少し機嫌が良くなったな)


螢子「幽助、私が怒っていると思ったでしょう?」



コクッと頷く幽助。



螢子「最初は怒っていたわよ。また三年とかいつ戻れるかわからないとかいいだすかと思ったからね」



幽助「春には帰ってくる。そん時は大会で優勝して魔王になって帰ってくるぜ!」



幽助は親指を立ててポーズを決める。



螢子「あんたが魔界に行っている間はあたしも大学があるし春にはまたこっちに帰ってくるつもりだから、その時に大会の結果を聞かせてもらうわよ」



幽助「ああ。もし俺が大会で優勝したら」



螢子「優勝したら?」



幽助「結婚しよう」



幽助はニカッて笑う。



螢子は少し驚いた顔したが、直ぐに意地悪な顔に変わった。



螢子「あんたからのプロポーズは子供の頃から数えると何回目かしらね。あんたの約束はあてにならないからな〜。前は三年で戻ってくるって言って魔界に行ったのに一年半で帰ってきたし」



幽助「まだ言ってら」



幽助は困った表情を浮かべる。



螢子「結婚ね〜。少しは考えといてあげるわよ。だからちゃんと帰ってきなさいよ」



幽助「わかったよ。ぜってーに優勝して帰ってくる」



螢子「まっ、あんたのことだから期待しないで待っとくわよ」



幽助「螢子〜、愛してるって」



螢子「はいはい。あたしもよ」



その後、いつも通りの変わらない幼なじみの会話や、やりとりを繰り広げた二人であった。



そしてその夜、幽助は意外な人物からの訪問を受けることになる。



続く
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