幽☆遊☆白書〜2ND STAGE〜

□大会編01
18ページ/35ページ

樹里「それでは、組み合わせを発表します」



樹里が右手を挙げて合図した。



パッ



樹里の合図と共にメイン会場の巨大スクリーンに魔界統一トーナメントの本選出場の128人の対戦の組み合わせが発表されたのだった。



ザワザワザワ



選手達がそれぞれ自分の名前を探し始めた。



幽助「初戦からいきなりか・・・」



幽助は、一回戦の相手の名前を見て笑みを浮かべた。


(ニッ)
幽助「おもしれーぜ」



魔界統一トーナメント
【Aブロック】

(1)
乙夜(いつや)
×
境内(けいだい)

(2)
時雨(しぐれ)
×
鵤(いかる)

(3)
月畑(つきはた)
×
武威(ぶい)

(4)
牛頭(ごず)
×
桑原(くわばら)

(5)
紅浦(もみうら)
×
賄(まかな)

(6)
魁偉(かいい)
×
朧(おぼろ)

(7)
修羅(しゅら)
×
鈴駒(りんく)

(8)
秋霜(しゆうそう)
×
薊(あざみ)



(9)
虚仮(こけ)
×
蛇魔(だま)

(10)
煙鬼(えんき)
×
環(たまき)

(11)
西堂(せいどう)
×
高砂(たかさご)

(12)
孤光(ここう)
×
靭(うつぼ)

(13)
氷室(ひむろ)
×
糠星(ぬかぼし)

(14)
浦飯(うらめし)
×
陣(じん)

(15)
溝(どぶ)
×
砌(みぎり)

(16)
独参刃(どくさんば)
×
俄(にわか)



チラッ



幽助は、一回戦で当たる陣の様子を見た。陣は、耳をピンッとたたせて嬉しそうに笑みを浮かべている。



幽助「陣!」



陣(!)



クルッ



陣が幽助の声に気付いて振り向く。



(ニカッ)
陣「幽助ェェェ!」



タッタッタッタ



陣は、満面の笑みで幽助の所まで走って来た。



幽助「暗黒武術会以来の再戦となるな」



陣「だな。いきなり幽助と闘えるなんて思わなかったからめちゃめちゃ嬉しいぞ!」



幽助「俺もだ。陣には負けねーぜ」



陣「手加減なしだぞ」



幽助「当たりめーだ」



ガンッ



二人は、お互いの拳を軽くぶつけた。



いまや魔界一有名な夫婦がスクリーンを見つめている。



(ズーン)
煙鬼「ああ・・・」


(この組み合わせで勝ち上がっていくと孤光と対戦してしまうぞ・・・)



(ニッ)
孤光「あんたと思いっきり夫婦喧嘩が出来そうで楽しみだよ」



煙鬼(トホホ)



涙目の煙鬼に笑顔の孤光。史上最強の夫婦対決がほぼ確定のようである。



棗は、巨大スクリーンから少し離れたところで兄の九浄と一緒に対戦表を見ていた。



魔界統一トーナメント
【Bブロック】

(1)
棗(なつめ)
×
達磨(だるま)

(2)
相殺(そうさい)
×
曲尺(かねじやく)

(3)
伽羅(きやら)
×
鉄山(てつざん)

(4)
大怨(だいおん)
×
樞(とぼそ)

(5)
邪知(じやち)
×
夏越(なごし)

(6)
雅(みやび)
×
諡(おくりな)

(7)
馬頭(めず)
×
周(しゆう)

(8)
行脚(あんぎや)
×
飛影(ひえい)



(9)
寵児(ちようじ)
×
遠流(おんる)
(10)
西山(せいざん)
×
奇淋(きりん)

(11)
袁紹(えんしよう)
×
猫糞(ねこばば)

(12)
野晒(のざらし)
×
蛾眉(がび)

(13)
鞦(しりがい)
×
泰斗(たいと)

(14)
八寒(はつかん)
×
瓦(かわら)

(15)
陰間(かげま)
×
挫義(ざぎ)

(16)
如是我聞(によぜがもん)
×
死々若丸(ししわかまる)



棗(無事に飛影と同じブロックに入れて良かった。彼と闘うのは四回戦か)



九浄「お前の三回戦の相手になるのはおそらく鉄山だろうぜ」



棗「そうだろうね。鉄山と闘うなんて何百年ぶりかしら」


(飛影と闘うまでの最大の難関ね。あいつ強いからな〜)



チラッ



棗は、飛影の組み合わせを見た。



棗(飛影と周が二回戦で当たるわね。あいつ周に勝てるかしら)



九浄「俺は、酎の奴と同じブロックに入れたぜ」



棗(あたし酎と九浄のどっちを応援するべきなのかな?)



棗は、Cブロックの対戦の組み合わせを見た。



魔界統一トーナメント
【Cブロック】
一回戦の対戦表

(1)
木阿弥(もくあみ)
×
卒都婆(そとば)

(2)
九浄(くじよう)
×
火影(ほかげ)

(3)
酎(ちゆう)
×
鳩(はと)

(4)
神楽(かぐら)
×
東王(とうおう)

(5)
闇闇(あんあん)
×
耶麻(やま)

(6)
媒体(ばいたい)
×
倉皇(そうこう)

(7)
慟哭(どうこく)
×
楽越(らくえつ)

(8)
一弦琴(いちげんきん)
×
御霊屋(おたまや)



(9)
野呂(のろ)
×
改廃(かいはい)

(10)
燕(つばめ)
×
奢(はし)

(11)
才蔵(さいぞう)
×
南海(なんかい)

(12)
諸星(もろぼし)
×
九曜(くよう)

(13)
左奈(さな)
×
蓮台(れんだい)

(14)
孔雀(くじやく)
×
典偉(てんい)

(15)
戸熊(とぐま)
×
茶畑(ちやばたけ)

(16)
凍矢(とうや)
×
久遠(くおん)



棗(どうしたものかしらね)


九浄が棗の表情を見て優しい笑みを浮かべて棗に語りかける。



(ニッ)
九浄「俺と酎がもし当たったら酎の奴が俺に勝てるようにあいつを応援してやれよ」



棗「九浄・・・」



九浄「あの野郎がどこまで俺を相手にやれるか楽しみだ。うかうかしてると可愛い妹をとられてしまうからな」



(ニコッ)
棗「そうね」



兄妹それぞれの思いを胸に二人は本選に挑む。



凍矢と鈴木が組み合わせを見ている。



鈴木「陣と幽助がいきなり闘うってのも驚いたな」



凍矢「全くだ。陣は、幽助と闘いたがっていたから嬉しいだろう。しかし今回はどのブロックもかなりの激戦となりそうだ」



鈴木「気を引き締めないといけないぜ」



凍矢「ああ」



鈴木と凍矢は、Dブロックの組み合わせを見た。



魔界統一トーナメント
【Dブロック】
一回戦の対戦表

(1)
謙遜(けんそん)
×
蔵馬(くらま)

(2)
斗歩(とほ)
×
電鳳(でんぽう)

(3)
梟(ふくろう)
×
眉墨(びぼく)

(4)
鈴木(すずき)
×
駒形(こまがた)

(5)
恐面(こわもて)
×
鷹松(たかまつ)

(6)
流川(るかわ)
×
仙道(せんどう)

(7)
箭内(やない)
×
鍬形(くわがた)

(8)
犬玉(けんだま)
×
黄泉(よみ)



(9)
八千草(やちぐさ)
×
兀咄骨(ごつとつこつ)

(10)
躯(むくろ)
×
幻夢(げんむ)

(11)
塩海(あんばい)
×
照星(しようせい)

(12)
原鶴(はらづる)
×
殺那(せつな)

(13)
矢治(やじ)
×
川神(せんしん)

(14)
暗礁(あんしよう)
×
妻帯(さいたい)

(15)
那阿(なあ)
×
駒津(こまつ)

(16)
乾打碑(かんだひ)
×
痩傑(そうけつ)



凍矢「果たして今回の大会で誰が優勝するか検討がつかない。波乱もありそうだ」



――観客席



黎明と北神がスクリーンに映しだされた対戦の組み合わせを見ている。



黎明「北神いよいよだな」


北神「ああ」



黎明「奇淋にやられた傷はもう大丈夫なのか?」



北神「先程、幽助さんの知り合いの氷女の子が治療してくれたよ。まだ戦闘をすることはまだ無理だが普通には動けるよ」



黎明「それなら良かった」


北神「お前の失われた記憶が早く戻ればいいが」



黎明「自分が何者か知りたいものだ」



樹里「会場の皆様」



会場に樹里のアナウンスが響き渡る。



樹里「一回戦をまもなく始めますがその前にこの大会の主催者で前大会の覇者でもある煙鬼選手に開催の挨拶をしてもらいたいと思います」



煙鬼「え〜皆様・・・」


煙鬼の長い挨拶が始まった。



――会場の様子を一望出来る崖の上



比羅「いよいよ始まるな」


袂「楽越の奴相変わらずの強さですね」



比羅「純粋な戦闘技術だけなら私より上だからな」



駁「比羅の予想通り桑原の奴が魔界にいたな。この大会にも参加しているようだが」



比羅「あいつがこの大会の中で私達が求める能力を見せてくれるか見物だ」



――メイン会場



煙鬼「であるから誰が優勝をしてもより良い魔界になることとわしは思っています。それでは皆様、大会を多いに楽しみましょう!」


「オオォォゥ!!!」



煙鬼の挨拶が終わると選手達一同が右手を高く掲げ声をあげた。



樹里「煙鬼選手ありがとうございました。それでは第二回魔界統一トーナメント本選の一回戦を始めます!!」



「ワァァァァ!!!」



会場に大きな歓声が響き渡る。



予選を勝ち抜いた128人による魔界統一トーナメント・一回戦がいよいよスタート。



続く
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ