DVD・Blu-rayのレビュー

□あ行
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イタリアのダリオ・アルジェント監督作品で1975年に製作され、日本では1978年に劇場公開されました。

この作品日本では、サスペリア PART2という邦題で劇場公開されたためサスペリアの続編って扱いされてますが、関連性のない別の作品で制作年もサスペリアの方が後ですが、サスペリアが日本でのヒットをしたこととこの作品がサスペリアより後から入ってきたことから、サスペリア PART2ってタイトルを付けた方がヒットすると配給会社が考えた為サスペリア PART2ってタイトルになったらしいです。

DVDはDVD発売初期の頃に発売されたすでに廃盤の1998年発売のビーム版と2005年に紀伊国屋書店からサスペリアPART2/紅い深淵ってタイトルで発売されています。

紀伊国屋書店版のDVDには日本劇場公開版と完全版の2バージョンが収録されており切り替える事で両バージョンを再生できます。

このDVDは閑刻メディアさんで購入したWHDジャパン版の米国劇場公開版のサンプル版です。正式発売は、延期?中止?ですかね〜。

主演はデヴィッド・ヘミングスとダリア・ニコロディです。トリプルXや、ランド・オブ・ザ・デッドの女優アーシア・アルジェントは、ダリオ・アルジェント監督とダリア・ニコロディの間に生まれた娘です。

音楽はゴブリンの曲が使われており、本作がアルジェント作品で使われた作品だったと思います。
ダリオ・アルジェント監督の初監督作品の歓びの毒牙で使われていた重要なものを見ているのに見過ごしているというトリックは本作でも使用されてより映像トリックが洗練されています。

当時劇場で見た人はトリックの終盤でネタを知ったらおそらく確かめる為に最初からそのトリックが使われているとこを見直したでしょうね。僕もVHSではじめて本作を鑑賞したときもう一度見直しましたね。

この作品は、ホラー映画っていうよりはサスペンス映画ですが、本作で印象に強く残るのはとあるシーンでこっちに走ってくるカラクリ人形が不気味で怖いです。

それと湯気で曇ったタイルに残したダイイング・メッセージが、外気に触れてすーっと消えていくシーンですね。

映像のセンスや演出も独特でアルジェントって感じがしますが、欠点をあえていえば犯人の動機が弱い感じと話の展開に辻褄が少しあわないなどがありますが、目をつぶれるぐらい映画の完成度が高くアルジェントのキャリアの中では、最高の作品と思います。

紀伊国屋書店版に収録の完全版と公開版では、個人的にはムダなシーンをはぶいてテンポがいい公開版の方が好きですね。

完全版も悪くないですが少しのんびりした感じがしますね。

紀伊国屋書店版に収録の日本公開版と今回の米国公開版を見比べてみたけどどこが違うのかう〜んわかりませんでした。
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