DVD・Blu-rayのレビュー

□た行
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1971年製作のSF映画でリチャード・マシスンの小説「吸血鬼(地球最後の男)」の2回目の映画化作品です。

ウィル・スミスの主演で大ヒットした「アイ・アム・レジェンド」は3回目の映画化となります。

この地球最後の男 オメガマンは,主演が2008年に惜しくも亡くなった,「十戒」や「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストンです。

ソ連と中国の間で細菌戦争が起こりそれによって人類のほとんどが死滅してしまい残った者は太陽の光に当たることの出来ない異形の亡人と化していた。ただ一人細菌の開発者ネビルだけは自らが研究し開発していた抗体ワクチンを注射し助かる。「地球最後の男」となったネビルには闘いが待っていた・・・。

最初の映画化作品である,ヴィンセント・プライスの「地球最後の男」の方がモノクロで不気味な印象が強いです。

「地球最後の男」の方は,リチャード・マシスンの原作に近い内容なのですがこのオメガマンはさらに色々とアレンジされています。このアレンジがFANの間で不評を買っているみたいですが・・・。

シュワルツェネッガが主演になった、ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド的な感じでアクション色が強くなっているのと「地球最後の男」の絶望的な結末なのにたいしてオメガマンは希望を残した結末に改変。

僕は「地球最後の男」より先にこちらを見たせいか個人的にはけっこう好きなのですよね。

ヘストンが好きなのもありますが、ヘストンのSF作品ではこの作品と「猿の惑星」「ソイレント・グリーン」がお気に入りです。

でも人に「地球最後の男」「地球最後の男 オメガマン」「アイ・アム・レジェンド」のどれか一つを勧めるならヴィンセント・プライスの「地球最後の男」を勧めますね。善悪の逆転という展開とヴィンセント・プライスの名演、
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッドの脚本を書いたジョン・A・ルッソも「地球最後の男」を原形としていると認めているほど後々に大きな影響を与えた名作なのでモノクロ作品として敬遠しないで沢山の人に見て貰いたい作品です。

しかしオメガマンは,原作のFANからすれば不満の残る作品と思いますが異形の亡人と化した人々のビジュアルもなかなか良くできているし、中国、ソ連により細菌戦争という設定や描写にこの映画を製作した当時の時代背景を感じられます。

ヴィンセント・プライスの「地球最後の男」と離れて見ればけっこう面白い作品なのではないかと思います。

DVDはワーナー・ホーム・ビデオから発売されていて何度か廉価版でも何度かリリースされています。2008年末にも廉価版として再発されるので興味のある方にはお勧めです。

DVD収録の映像特典
映像特典…1. イントロダクション(約4分)
映像特典…2. オメガマン - 最後の生存者(約10分)
映像特典…3. オリジナル劇場予告編

なお、ヴィンセント・プライスの「地球最後の男」はトラッシュ・マウンテン版とWHDジャパン版が発売されておりトラッシュ・マウンテン版は地球最後の男/人類SOS!(2in1)で2作品収録で5040円。WHDジャパン版は780円と低価格で画質も悪くないので買うならこちらがお勧めです。

「アイ・アム・レジェンド」は「地球最後の男 オメガマン」と同様にワーナー・ホーム・ビデオから発売されていてDVDとBlu-rayの両方のメディアで発売しています。
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