DVD・Blu-rayのレビュー

□や行
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韓国のキム・ギドク監督による純愛ドラマ。

簡単に内容を説明しますと船の中で生活する老人物語で、
船を釣り人に解放し生計をたてている。10年前に老人がどこからか連れてきた少女が17歳になるとき結婚式をあげることになっており、式までもう少しと迫っているときに釣り客として訪れた青年が現れたことで老人と少女の関係に歯車が狂い出す…というお話しです。

他のキム・ギドク作品にもありますがこの映画の大きな特徴は、セリフが非常に少ないということです。

主人公である、老人と少女は、最初から最後までセリフが一切なく表情と行動のみで演技をしています。

役者にとっては非常に演技力を要求される作品です。

この作品の前作に当たる「うつせみ」でも主人公の男女にセリフがなくヒロインが言葉を発したのは、悲鳴と二言のセリフのみでした。

少女役を演じるのは、キム・ギドク監督作品でも人気の高い「サマリア」に出演していたハン・ヨルム。

純粋で美しくどこか妖艶な雰囲気を漂わす少女を見事に演じています。

本作のほとんどを海の上の船で話しが進みますが、見る人を飽きさせるようなことなく物語に引き込んでいきます。

静かで映像が美しい綺麗な映画です。

キム・ギドク作品では、見ていて痛い描写がありますが本作は、そういうシ―ンが苦手な人にとっては入門的な作品かもしれません。

この監督作品はクセがあるので好き嫌いが大きく別れると思いますが、音楽と映像が綺麗などこか幻想的な作品です。
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