DVD・Blu-rayのレビュー

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1985年のダン・オバノン監督のホラーゾンビコメディ映画です。

この「バタリアン」は1968年のゾンビ映画の金字塔である「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の権利の上での,正式な続編的作品で原題は,「Return of the Living Dead」です。ダン・オバノン監督は,「ハロウィン」のジョン・カーペンター監督と「ダーク・スター」を共同制作しています。しかもこの監督は,「エイリアン」「ゾンゲリア」「スペース・バンパイア」の脚本も書いているのですよね。

本作が,監督デビュー作品みたいです。

軍人病院の薬品事故が原因で死体が次々に蘇生してしまう。それは,ケンタッキー州のとある医療倉庫に長年ミイラ状態で極秘保管されていた。ある日そこで働くフランクとバイトのフレディが恐る恐る中を覗いてその箱を叩いてみると突然謎のガスが噴出し,蘇えってしまう。ガスはどんどん充満してきてしまい医療倉庫に保管されていた解剖用の死体達が次々に動き出した!!近くの墓地の死体までどんどん墓から蘇り,人間の脳みそを求めてゾンビが暴れだす…。

本作のタイトルのバタリアンっていう邦題は,当時の配給元だった東宝東和が,つけたもので僕が,小学生の頃に流行った流行語のオバタリアンの語源だったりします(笑)オバタリアンのTV番組も昔あったなぁ〜。

懐かしい♪本作の話の中で「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の
お話しが実は,事実だったという設定が最初の辺りで出てきましていわゆる続編的な扱いですが,ダン・オバノン監督は,名作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」をパロディにしていて今まで頭を破壊したり,燃やすことで倒せていたゾンビを倒すことが出来ないしバラバラでも動きさらに喋るわで,とにかく何をしても死なない不死身のなんでもありのゾンビです(笑)。

ゾンビのリメイクのドーン・オブ・ザ・デッドや28日後等より先に走るゾンビが登場していて時代を先取りしていますね。
正当な続編なのにパロディにしたダン・オバノン監督は英断だと思います。

役者が喋るセリフと日本語の訳が違っていて薬品漬けのドロドロゾンビだから「タールマン」,お婆さんのゾンビだから「オバンバ」禿げでタフだから「ハーゲンタフ」など配給元の東宝東和が勝手にゾンビをキャラクター化させているところがまた面白いですね(笑)。
僕が初めてみた,小学生の頃は,「タールマン」が怖くて登場するところだけ見ることが,出来なかったんですよね…。

本作のフレディー役を演じるトム・マシューズは,続編のバタリアン2にも出演しています。

他には,13日の金曜日 PART6〜ジェイソンは生きていた〜でも主人公の成長したトミーの役も演じてます。

この作品のラストは,子供の時に見てポカーンっとなりました(笑)

本作のDVDには,20世紀FOXからリリースされていて初DVD化の際は,いきなり1枚買ったら1枚ただのキャンペーンの廉価版でいきなり発売されました。

特典内容は以下の通りです。

・ダン・オバノンとプロダクション・デザイナーによる音声解説
・メイキング
・約77枚に及ぶデザイン・ギャラリー
・TVスポット集
・二つのオリジナル劇場予告編

このDVDの日本語字幕は,東宝東和の字幕で収録されています。

音声解説は,中々面白かったですよ。ただ残念なのが,当時の日本語吹替音声が収録されていないことですね。昔TVで見た吹替音声で鑑賞したいものです。

バタリアンは,2008年現在までに5作品作られていて
バタリアン2
バタリアン リターンズ
バタリアン4
バタリアン5
3作目までは,けっこう面白くみれるのですが,3作目は,シリアス路線に変わりましたがけっこう好きです。

4,5は……的な出来具合なのであまりお勧めできませんが,本作は,ホラーコメディとしてかなり面白い作品なのでお勧めですよ♪
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