短編集

□ダイアモンドの幻を追いかけて僕は今、
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「と、う……しろ……っ!」


 叫んだ声は届くことなく、独りきりのこの部屋に虚しく響いて消えた。

 あたしは、あの人がいなくなったら生きていけないんだ。呼吸すら上手くできない。だって、あの人はあたしの全てなんだから。

 どうしようもなく恋しくて、愛しくて……そんな大切な人。


 自分の戦い?宿命?……だから何よ。それがどうしたって言うの。わかってあげられない。そんなのわかりたくない。

 冬獅郎、あなたはいつもそう。全部ぜんぶ、そうやってたった独りで抱え込んじゃって。……ばかみたい。ばかだよ、ばか。変なとこで格好つけないでよね。
 関係なくなんかないよ。ねえ、私の気持ち考えたことある?もっと頼ってくれたって、寄り掛かってくれたっていいじゃない。何も言ってくれないなんて、そんなの寂しすぎるよ。


 あたしはあなたを信じてる。理由なんていらないから。



ダイアモンドの幻を追いかけて僕は今、
(あたし待ってるからね)
(ずっと、ずっと)


公開前にJUMPに載ってたチケの台詞だけを見て、思いついた妄想。


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