世界樹が、世界が、この世界に生まれた意味が、自分をそうさせるんじゃない。アドリビトムだからとか、ディセンダーだからとかそんなの関係なくて。 ただ、いつも自分が正しいと思ったことをやるだけ。信じるだけ。どんなことにも、どんな人にも無限の可能性がある。そこから必ず次の扉が開ける。 学者みたいに具体的な数字で表す答えも、王族みたいな立派な言葉も、科学者みたいな知的な頭脳も、芸術家みたいな優れた才能も、何一つ私は持っていないけど。そんなものなくったって、大切なのものはいつだってここにあったんだ。今、この時この瞬間。ここにいる皆が、この思いが。私を支えてくれていたんだね。 「もう、大丈夫だよ」 ああ、君は苦しかったんだね。辛かったんだね。恨んで、憎んで、悔やんで、悲しんで、独りでずっと、 君の手を取って、やっとこう言えるよ。 「ね、一緒に輝こう」 僕にとっての、君にとっての、 (ひか、り……?) (うん、そうだよ。あなたの輝き。ねえ、気分はどう?) (ああ……悪くはない) エンディングの裏側な感じで。 |