最低で最悪で最愛
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ということで現在にいたる。
晃人はジュースをストローでずーっと音をならしながらその男、小野匡也を眺めた。
そうこの人は、『お子さまランチ』も『不良に追いかけられていた時』も《ワザと》そうしたということである。
もしかしたら最初の出会いの『コーヒーぶっかけ事件』もワザとなんではないかと疑いたくなった。
そんな小野匡也は、最初のイメージの《頼りになる優しいイケメンお兄さん》の顔はとうに消え失せて《二重人格みたいな腹黒ドS変人なイケメン》になっていた。
「手っ取り早い方法もあるんだけどね。ヤッパリここはじっくり行くべきだと思うんだよね〜」
さっきから匡也は何を言ってかというと『晃人を泣かすには』の討論を一人でしている。
もうウンザリ気味の晃人は諦めて右から左へと聞き流していた。
「どっちも謹んで辞退させてもらいます」
もはや、小野匡也は変人ぷりを隠す気はないらしい。
そこでふと疑問が思い浮かんだ。
「…てか、なんでオレなんスか?」
「楽しいから」
匡也は即答で凄い爽やかな笑顔でかえした。
晃人はヒクヒクと顔をひきつる。
「オレじゃなくていいじゃないですか」
そんな言葉に匡也は一瞬だけフッと鼻で笑って、目を細め今度はその寒々しい不適な薄ら笑いを浮かべる。
「君をイジルのが楽しいから」
晃人は身が凍えるような感じして自分で身を抱き締めた。
なんでオレ…こんなのに目をつけられてしまったんだ…。
今後の高校生活が晃人は大変不安になっていた。
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あとがき。
キリが良い所で今回は切ってリンクでわけようと思いここで後書きにしました!!
今回は、腹黒が、大好きな腹黒が書きたかったので、あと主人公の晃人とどう羞恥に追い込んでやろうかワキワキワクワク(爆
結果こんな事になりました(笑)
お気に入りは『お子さまランチ事件』でございます。「あーん」の所が文字数ギリギリで書き足りないんですけど、展開を早めたかったんでちょっと後をザックリ切ってしまいましたが。
「はい、あーん」が書けたので本望ww
次はどんな展開にしょうか思考中ですv
よかったら追加執筆後の続きも読んでやってください。ではでは〜
2011.11.18