復活・日常生活集
□メリクリ！
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
「ねぇ、ツナ？」
「・・・・・ふぇ？」
ふいに声をかけられ、マヌケな声をだしてしまった。
「ふぇ、じゃないよ（笑）あ、本題なんだけどさ。クリスマス近いじゃん？だからさ、ツナの今欲しいものって何？」
「オレの・・・・今欲しいもの？」
それはもちろん、悠希と二人きりで過ごせる時間が・・・・・・って！！
違う違う！いや、違うわけじゃないけど。
こんなこと言えるはずない！言ったら絶対にドン引きされるのが関の山だ！！
一人で悶々としていたためか、悠希にまた声をかけられてしまった。
「あ・・・・あのさ、ツナ？どうしたのさっきから。頭抱えたり、蹲ったり・・・・。なんか随分忙しいね・・・・・。」
「い・・いや、別に！なんでもないから！」
「そう？んで、質問の答えは決まった？あ、『優秀な部下が欲しい』とかはダメだよ（笑）用意できないから。」
にこり、と軽く笑う魅星。
あぁ、なんて可愛いんだろうか。こんな顔、誰にも見せたくないよ！
ちょっとだけ魅星から目を逸らす。
・・・・・・・かわいすぎて、眩しくて。（どうぞバカと呼んで下さい）
「え・・・えーと、じゃあなんでもいいよ。」
「えー。なんか具体的なのないの？？手袋とか、マフラーとかさ。」
「じゃ、じゃあ魅星は欲しいものあるのかよ。」
「現金。」
「・・・・・・・・現実的だなぁ・・・・・・。はぁ・・・・。」
「今、こっちのファミリーも経済的に余裕ないからさ。ちょっとはお金ないと！いいなぁ〜ボンゴレは、軍資金いっぱいあって。」
「いや、そんなこと言われても。」
そんなこと言われたって、オレがボンゴレのお金の管理してるワケじゃないし。
そもそも、ボンゴレってどのくらいのお金持ってんだろ？
「んで！話、本題に戻すよ。ホントに欲しい物ないの？」
「だ・・・だから、ないって！ホントに！」
「・・・・・・・じゃあ、『一日デート権』はリボーンのものか・・・。」
・・・・・・・・・え？
ちょっと待て、ちょっと待て。今、魅星はなんて言ってた？
『一日デート権』？？それはリボーンのもの？
・・・・・・・・・・・・冗談じゃない！！
「魅星！オレやっぱり欲しい物あった！」
「え？何々？？教えて、教えて！」
「ちょっと耳貸して・・・・・・・・。」
「？・・・・うん。」
オレは、素直に『今、欲しい物』を伝えた。
「〜〜〜〜〜・・・・・・・とか、ダメかな・・・・・。」
案の定、魅星は顔を真っ赤にしてこっちをじぃっと見つめている。
・・・・今、オレも魅星に負けないくらいに顔、赤いんだろうな。
「・・・・・・・・全然OKだよ！」
「良かった・・・・・・。じゃあ、プレゼントの予約。お願いします（笑）」
「もう、予約済みでしょ（笑）」
二人で、顔を見合わせ笑った。
（「『一日デート権』・・・・ていうか、『一日中一緒にいる権』・・・・とか、ダメかな・・・・・。」）
（・・・・ホントにこんなんで良かったの？）
（・・・・・・・リボーンに渡すよか、全然マシ。
・・・・・・・・・・・・ていうか、オレのもともとの願いだしさ。）
（やっぱり、願い事あったんじゃん！）
（んなっ！こ、ここ、こんな恥ずかしいこと言えないよ！！）
***END***
あとがきという名の言い逃れ。→