復活・日常生活集
□あなただけ
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どうすればいいのだろう?
「どうした?」
まっすぐに、瞳を見られない。
あぁ、私に必要なのは
あなただけ
「・・・・・・さっきから、おかしいぞ?」
ひょい、と顔を上に向かされた。
ううう・・・・・、は、恥ずかしい・・・・・・。
「どうして震えているんだ。言ってみろ。」
言えないーーーーーっっっ!!!!!
しかも、私震えてたんだ!
今気づきました!
「・・・・・まぁ、言えないのならいたしかたない。」
手を下ろしてもらい、なんとか羞恥地獄から解放。
うわ、絶対に私顔赤いですよねーー・・・・・。
「顔、赤いが・・・・・・。熱でもあるのか?」
うううーーー・・・・、その鈍感をなんとかしてから発言お願いします。
「そ、そういえば、プリーモ。お見合いの件はどうなったんですか?」
頑張ったよ、私!頑張って話し逸らした!
確か、お見合いは成立したとか言ってたかなぁ・・・・・D・スペードが。
「断ったぞ、趣味じゃなかったのでな。」
「っはい!?あの、巨乳美人との縁談を蹴るとは・・・・・、何してんですかプリーモ!」
「別に巨乳が趣味なワケではない。どうせなら、悠希みたいなちんちくりんのほうがいいんだがな・・・・・。」
くっそ、D・スペードめ!!悪趣味パイナポーめっっ!!!!
しかも今さり気に「ちんちくりん」って言われた!
「一応、女ですから!ちんちくりんとか言わないでください!!」
「・・・・・・・・やっといつもの調子に戻ったな。」
「え・・・・・・・・?」
何・・・・・?どういうこと?
話がうまく(というより全然)飲み込めない。
「やはり、落ち込んだような顔よりも、いつもの楽しそうで元気なお前のほうが私は好きだぞ。」
「っ・・・・・!?」
あなたは、いたずらっぽく笑った。
そのいたずらっぽく笑う声に。
そのいたずらっぽくはにかむ顔に。
ずっと前から惹かれてた。
ドキドキしてた。
一緒にいることが、嬉しくて楽しかった。
その声も、微笑も、全部私のだったらなんて思ってた。
――――― これを恋と呼ばずなんと呼ぶ ―――――
(ど、どうした?また落ち込ませるようなこと言ったのか?)
(ずるいですよ!プリーモのバカぁぁっっっ!!!!!)
(え、あ、え?な、なんだ・・・・・?)
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