眠り姫の夢
□一周年記念
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「ねぇ名無しさん」
『なーに?』
ずっとイチャイチャパラダイスを読みながら歩いてたカカシが
そう声を漏らした
「今日何の日か知ってる?」
『今日?えーと…』
野菜の入った袋を抱えながら頭を捻らせる
横から感じる視線に足を止めた
『あれだ、あれ!イブイブの日!』
確か24日がイブで
その前日だからそんな風に呼ぶ人居るよね
ひらめいた
あースッキリした
そんな満面の笑みの私に何故かカカシは溜め息を吐く
大袈裟にガックリと肩を落として
聞いといて何その反応
私が口を尖らせていると
「覚えてないの?一年前の今日――」
カカシの言葉にハッとした
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