眠り姫の夢
□氷の王子様
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『サーイ!おはよ!』
ちょっと前からカカシ班に配属された新メンバー
黒髪で割れた腹筋
背中に短刀をさしミステリアスな雰囲気
そんなサイにひとめぼれをした同じカカシ班の名無しさんは
毎日のように彼にアプローチしていた
「おはようございます。名無しさんさん」
『もーサイったらぁ。私の事は名無しさんって呼んでいいって言ったのにぃ』
「………」
『それが嫌なら、ハニーでもいいよ?』
「冗談は顔だけにして下さい」
『全部本気。』
冷たいサイの言葉にも惚れた名無しさんには通用しない
どんな言葉を言われても名無しさんは嬉しそうに返した
最初は作り笑いを張り付けていたサイ
今は凍るような眼差しで名無しさんを見ている
「――またやってるってばよ名無しさんちゃん」
「ほんと。よく心折れないわよねぇ」
集合場所にやって来たナルトとサクラ
呆れ顔でその光景を眺めていた
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