黒猫

□黒猫
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『何してるのって聞いてるんだけど?』



山崎は下着に手を伸ばしたまま固まっていた



この状況どう見たって今から盗みますって言ってるようなもんじゃないか




『泥棒の家で下着泥棒ですか?』




うまいっ!…って言ってる場合じゃねぇーだろ俺!



どうすんだよっ!




上司がストーカーで部下が下着ドロボーなんてシャレになんねーよ




『退って変態なんだね』


「返す言葉も……」




あれ?今、退って言った?



退って言ったよね!?



俺いつ名前名乗ったっけ…




「まさかッ…」



山崎はやっと鈴を見た





が、先ほどよりもさらに固まった



そして顔を真っ赤にさせる




「な…なんで裸ァァ!?//」


『タオル巻いてるじゃん。それに退なら大丈夫』




「初対面なのに警戒心ゼロ!?ていうか男として見られてねェェェ!!」



『退もう帰ったと思ったのにまだ居たんだね。ていうかちゃんと男として見てるよ?パンツ盗もうとしてたし…』




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