黒猫

□黒猫
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――ピンポーン




「新聞なら要りませんよぉ、そんなお金あったら家賃払って…」


『新八、久しぶり』




「……ぎぎぎぎ銀さん、神楽ちゃん、鈴ちゃんがァァァ!!!」



ドタドタと走り去って行く新八の後ろ姿に苦笑した





『着る服とお風呂貸してくんない?』



勝手に上がって居間に行けばジャンプを読む銀さんに定春と戯れる神楽



変わらない姿に何だか安心した




「鈴っ!会いたかったアル!」




腰にしがみ付く神楽に微笑めば視線を感じた




「よォ…」


『久しぶり、銀さん』




お風呂から出れば、いつかお登勢さんに借りた黄色の着物が置いてあった




居間のテーブルの上には苺のケーキ



「鈴も食べるヨロシ!」


「依頼のお礼に貰ったんだぁ」


「鈴ちゃん、どうぞ!」



新八がケーキを小皿に分けてくれる




『ありがと、新八』



「新八ィーお茶」



「ハイハイ。じゃあ自分で取り分けて下さいね」




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