黒猫
□黒猫
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「――鈴、誕生日おめでとう」
グラスの中身を飲み干せば直後喉が熱くなった
『…美味しくない』
「ハハ、鈴にワインは早すぎたか。まぁ今日はお祝いだからな」
持っていたグラスを男は取ると顔を近づけて来た
拒むように少し顔を背ければ男の熱の篭った息が耳にかかる
帯を緩めながら敷いてある布団の上に押し倒された
「鈴、足開いてごらん」
男の言葉に拳を強く握り締めると少し足を開く
「…もっとだ」
そう言いながら膝を持ち左右に広げられる
『やっ…』
それだけで身体中を恐怖が襲う
「鈴は…本当に初めてなのかい?」
『そうだって言って――』
「じゃあこんな事、された事ないんだよね」
そう言うと男は下着の脇から秘部に舌を這わせる
『やッ…!!』
突然の事に身体をビクつかせ、腰を捩って抵抗する
『やだッ…やめ…』
足を閉じようとする鈴を気にする事なく男は舌を厭らしく動かす
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