眠り姫の夢
□片想い
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「なぁなぁ名無しさんちゃんも一緒に遊ぼうぜ!」
急に出た名前に俺は一瞬反応した
『でも…』
「大丈夫だってばよ!カカシ先生熟睡中だから」
微かに感じる視線
きっと彼女のものだろう
暫くすると
『きゃっ…冷たい!もうナルトかけ過ぎだよー!』
「名無しさんちゃんも負けてねーってば」
はしゃぐナルトと名無しさんの声
そう…
彼女は明るい性格で
俺にだけ冷たい態度らしい
どーも俺は彼女に嫌われてるみたい…
溜め息を溢しながら水の跳ねる音を聞いていると
「名無しさんちゃん大丈夫か!?」
「血出てるぞ」
「きゃー大変!!」
慌ただしい声が聞こえて来た
顔の本を退かして視線を向ければ
三人に囲まれるようにして蹲る名無しさんの姿が見えた
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