眠り姫の夢

□片想い
2ページ/10ページ

「なぁなぁ名無しさんちゃんも一緒に遊ぼうぜ!」



急に出た名前に俺は一瞬反応した



『でも…』


「大丈夫だってばよ!カカシ先生熟睡中だから」




微かに感じる視線



きっと彼女のものだろう



暫くすると




『きゃっ…冷たい!もうナルトかけ過ぎだよー!』


「名無しさんちゃんも負けてねーってば」




はしゃぐナルトと名無しさんの声




そう…


彼女は明るい性格で


俺にだけ冷たい態度らしい


どーも俺は彼女に嫌われてるみたい…




溜め息を溢しながら水の跳ねる音を聞いていると




「名無しさんちゃん大丈夫か!?」


「血出てるぞ」


「きゃー大変!!」




慌ただしい声が聞こえて来た



顔の本を退かして視線を向ければ





三人に囲まれるようにして蹲る名無しさんの姿が見えた




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ