君に続く道
□第02話 予選開始と違和感
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『…別に。』
「ったく、流!お前な察しろよ!大きい方に決まってんだろ大きいほ――」
――ボカ!
「〜〜〜!?」
「……バカだな」
『ちょっと…情報収集。』
痛みに悶える嵐を無視してそう答える
「…いいけどよ、あんま一人で行動すんな。その為に俺達が居んだろ?」
真っ直ぐ視線を前に向けたままの凛
「心配すんだろ?」
続けて言われた言葉に
深く溜め息を吐くと流と視線を合わせた
『……うん、ごめん。』
すると両手をバタバタさせながら嵐が間に割って入る
『…なに?嵐。殴られ足りなかったの?』
「――良い雰囲気かもし出してんじゃねぇー!お前の凛を見る目はエロイんだよ!」
凛の言葉を無視して流に掴みかかる嵐
「…下心あるからそう見えるだけだろ」
「なっ…!!//」
顔を真っ赤にして凛を見る嵐
『……近付かないでくれる?』
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