君に続く道
□第04話 傷心
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「――ギブアップ、と言ったので」
『…ッ!』
チョウジのマフラーを掴む手を離してハヤテが言う
「それにもし彼が言ってなかったとしても…止めに入ってました」
『ッ、どうして!!』
「貴方が最後の攻撃を仕掛ける前に彼は既に動く事が出来なかった。
そして利き手の負傷…印を結べない上、ろくに戦う事も出来ない。なので…」
『………』
「勝負がついたと私が判断した場合、止めに入ると最初に言いました。試験官はこの私です」
それでも怒りを抑える事が出来ない凛はチョウジを睨む
「――もういいデショ…お前の勝ちだ」
カカシは凛の腕を掴んだ
『っ…触らないで!』
カカシの手を勢いよく振りほどくとそのまま俯く
違う…そうじゃない…
そんな事じゃない…
私が許せないのは――
「「凛!」」
嵐は駆け寄るとガバッと凛を抱き締めた
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