君に続く道
□第04話 傷心
5ページ/11ページ
『嵐…?私もう平気だよ?』
「(このままちゅ…チュウ出来そうな雰囲気…//)」
「――怪我人は何処ですか!?」
医療班が走って来る
「チッ!(…いい所だったのによ)」
「う゛ッ…!」
「これは酷い…すぐ担架持ってこい!」
チョウジの症状を見ると慌てて叫ぶ
「ほら、行って来いよ」
流は凛の肩に手を乗せた
『……うん』
「君、立てるかい?」
医療班の腕を左手で掴むと立ち上がろうとする
『待って』
凛の声に医療班が振り向く
『それじゃあ間に合わない。クナイに毒が塗ってあるの…動けば毒の回りが早くなる。
担架に乗せたりなんかしたら10分もしない内に使い物にならなくなる』
「そんなっ…」
チョウジの顔は一気に真っ青になった
「それじゃあどうすれば――『私が…』
医療班の言葉を遮って凛は言う
『私が治します』
.