君に続く道

□第04話 傷心
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近づいて来る凛から逃げようとチョウジは足を動かす




「…く、来るなぁぁあ!!」



目の前に歩み寄ると目線を合わせるようにしゃがみ込む




「殺されるッ…たす、け…」




次の瞬間チョウジをソッと抱き締めた




「なっ…!」




声を上げたのは嵐




チョウジはあまりの驚きに声も出なかった



『大丈夫…試合は終わったの。もう何もしない…その右手、早く治療しないと使えなくなるの。ご飯食べずらいの嫌でしょ?』




「ヤダッ!!」



“ごはん”その言葉にチョウジが反応する




『――じゃあ目を瞑って…ゆっくり10数えて。いい?』




小さく笑うとまるで子供をあやすかのように言う





「い、いーち…」



チョウジは目を閉じるとゆっくり10秒数え始めた






「にーい…さーん…よーん……」




凛は印を結ぶと




クナイの刺さる右手を両手で挟むように包み込んだ





手の間からは緑色のチャクラが微かに漏れ出している





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