君に続く道

□第04話 傷心
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「ごーお……ろーく…」



そして赤い小さな丸い箱を取り出すと、それを傷口の周りに塗りクナイを素早く抜き取った




「しーち…はーち」


さっきの塗り薬をまた塗ると上から包帯で巻いてく




「きゅーう、じゅう…」



『目、開けていいよ。』




チョウジはゆっくり目を開けた――



そして先程までクナイが刺さってた自分の右手を見る




「…ないッ!それに全然痛くない!!」



ブンブンと手を動かすチョウジ



『鎮痛剤塗ってるから痛みを感じないだけ。激しく動かしたら…後で後悔するよ?』



その言葉にチョウジはピタッと動かすのを止めた




『安静にしてれば早くて3日。傷痕も残らないから…』




そう言うと立ち上がり


地面に突き刺さったままの刀を引き抜いて鞘に収めた




「――待てよ。これ、君のだろ?」




通り過ぎようとした凛を呼び止めると


カカシは手に持った物を見せる




それは試合中、



チョウジの投げたクナイによって破れた…凛が首に巻いていたオレンジのバンダナ




『っ…返して!』



奪い取るようにカカシの手から取ると俯き歩き出した



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