君に続く道
□第04話 傷心
7ページ/11ページ
「ごーお……ろーく…」
そして赤い小さな丸い箱を取り出すと、それを傷口の周りに塗りクナイを素早く抜き取った
「しーち…はーち」
さっきの塗り薬をまた塗ると上から包帯で巻いてく
「きゅーう、じゅう…」
『目、開けていいよ。』
チョウジはゆっくり目を開けた――
そして先程までクナイが刺さってた自分の右手を見る
「…ないッ!それに全然痛くない!!」
ブンブンと手を動かすチョウジ
『鎮痛剤塗ってるから痛みを感じないだけ。激しく動かしたら…後で後悔するよ?』
その言葉にチョウジはピタッと動かすのを止めた
『安静にしてれば早くて3日。傷痕も残らないから…』
そう言うと立ち上がり
地面に突き刺さったままの刀を引き抜いて鞘に収めた
「――待てよ。これ、君のだろ?」
通り過ぎようとした凛を呼び止めると
カカシは手に持った物を見せる
それは試合中、
チョウジの投げたクナイによって破れた…凛が首に巻いていたオレンジのバンダナ
『っ…返して!』
奪い取るようにカカシの手から取ると俯き歩き出した
.