黒猫
□黒猫
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『――見つけた!』
やる気無さげに歩く白髪頭
鈴は尾行を始めた
すると地面を見ながらフラフラと歩いている
『(もしかして大金探してるんじゃ…)』
白髪男はコンビニに立ち寄るといちご牛乳を買って出てきた
「やっぱ一日一回は糖分摂取しないとやる気出ないわな」
『(いちご牛乳……神楽がそんな事言ってた様な…)』
そんな事を思いながら顔を上げれば、
先程まで前を歩いていた白髪男の姿がない
『(気付かれたッ!?)』
しかし道は一本道
もし気付かれ逃げたとしても逃げ道は屋根の上だけ
私にとってそんな事は朝飯前だが
あの男がそれを出来る様な人間には到底見えない
ふと鈴の視界に昼間からピカピカと光るお店が目に入った
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