黒猫

□黒猫
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「んな大金探すよりよォ長谷川さん、仕事探した方がいいぜ?」




『(そうそう、良い事言うじゃない…)』






「そういう銀さんこそ昼間からこんな所で何してんだァ?」



『(……銀さん!?)』



鈴は閉じていた瞼を開けた



「俺はまぁ…アレだ…」




すると隣のベンチに座るグラサンを掛けた男の隣に白いモジャモジャ頭が見える




『(顔見えないィィ!!)』



そうこうしている内にモジャモジャは立ち上がり歩いて行ってしまった




鈴も直ぐ様立ち上がるとグラサン男の前に立つ







「ん?どうしたお嬢さん。おじさんに何か用かい?」


『今のモジャモジャ、どんな人!?』




「銀さんの事か?あれはおじさんと同じマダオだ」




『マ、マダオ…?』





「そう。まるで駄目な男…略してマダオ…って人の話最後まで聞いてぇー!!」







『じゃあねーマダオー!!』


「あれ、なんだろ…涙が止まらないや…」




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