黒猫

□黒猫
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「き、きたねぇぞ!」




「それはアンタの顔面でさァ」




「お前みたいな女顔した奴に俺の気持ちが分かるかよッ…ってアイタタタタ!て言うかまずこの手退けろ!」



沖田は男の肩に手を置き、力を加えながら話をしていた




「だったら早く吐いちまいなァ。ちなみにこの椅子、幕府からの特注品でねィ…一個うん十万もする品物なんだぜ…座り心地最高だろィ?」




「(どう見てもただのパイプ椅子だろーが…!誰が信じんだよ)」




「うん十万だとォ!?ヤベェよ、もう三個も壊してんのにィィィ!!」




「(信じちゃったよ、馬鹿だコイツ)」




呆れ顔の土方をよそに




取り調べ室にはミシミシと嫌な音が響く




「もうすぐで四個だぜィ?」





「だからホント何もねぇーて…!それよりお宅らに良い情報があるんだ!」




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