黒猫
□黒猫
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「あら?」
少し頬の赤い鈴と、気まずそうな銀時の姿を交互に見る
そして女の人は先程よりも笑みを深くした
「……銀さん?」
「なななな何でしょうか、お妙さま…」
急に汗をダラダラと流す銀時に鈴は首を傾げた
『どうし――』
「何、こんな若い娘に手ェ出しとんじゃわれェェ!その股の下にぶら下がった汚ねぇーモン引き千切ってケツの穴ぶち込んだろかァァァァ!!!」
「たたたた助けてェェ!殺されるぅぅ!!」
鈴は目の前で起こっている惨劇に目を見開いて固まった
だが、今度は助けなければ…
鈴は大きく息を吸った
『違うんですッ…!私はただの神楽の友達で――』
そう叫べば、鬼の形相で銀時を踏み付ける足が止まった
「神楽ちゃんのお友達?もしかして貴方が鈴ちゃん…かしら?」
『は、はい…そうです!』
名前を当てられ一瞬素に戻った
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