黒猫
□黒猫
4ページ/5ページ
『私と退の仲でしょ』
「どんな仲だよっ!」
『裸見たでしょ?あとパンツ盗もうとしたし』
「それは未遂で…」
あれ?これじゃあ本当にパンツ盗もうとしてたみたいじゃないか
『それに私が運んでなかったら退、今頃あの世だよ?』
「それは感謝してるけど…」
『人間時には言葉だけじゃなく行動で示さなきゃ!それに退だから頼んでるんだよ?ね、お願い…っ』
手を合わせ潤んだ瞳で見つめる少女に
気付いたら「分かった」と言っていた
『――退って地味だよね』
「えっ!?どの辺が?」
『友達に地味な子が居るんだけどさ、その子に似てるっていうか…』
新八の顔を思い出してクスクスと笑う
「へ、へぇ…」
『でもさ、私もどっちかって言ったら地味に入ると思うの』
「そうは見えないけど…」
『だからさ、親近感沸いちゃうんだよねっ!』
「!///」
微笑む鈴に顔を赤く染める山崎
.