黒猫

□黒猫
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「山崎…どういう事だ?」



『(よし、今の内に…)』




二人の意識が山崎に向いてる隙に鈴は逃げるべく布団に手を掛けた。その時、



「おう、目が覚めたのか!良かった良かった」


『っ!?』



襖が開いて鈴の正面に近藤が座った




『ごめん!…貴方を守れなくて怪我させて…本当にごめんなさい!』



土下座をする鈴に一同、目を見開いた




「いや、君のお陰で俺はこうして生きてる。本当に助かったよ」


『助けてないっ!怪我させたんじゃ…助けた意味になんないよ…』





顔を上げると近藤を見つめる



「少し刃先が当たっただけさ」



『私が…近藤さんより背が高くて…近藤さんよりも体格が良かったら怪我なんて…』




「そんな女居たら嫌でさァ」


「同感だな」


「ですね…」




申し訳なさそうに近藤を見る鈴に土方が口を開く




「お前はどうしてあんな所に居たんだ?」




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