黒猫
□黒猫
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『上司の悪口言ってたのバラされたくなかったら喋るなって』
「上司の悪口…だと?」
『マヨネーズのパシリに使うんじゃねぇーとか』
「ほぉ…」
『所構わずバズーカ打つのやめろーとか』
「へェー、まじですかィ」
「ちょっ…二人とも、刀は…!!」
「トシ!総悟も止めろ、病人の前だぞ?」
『別に病人じゃないんだけど…』
「近藤さん、コイツは病人の前に捕まえなきゃいけねー相手なんだ」
『だから病人じゃないってば』
「それにコイツは高杉と繋がりがあるかもしれねぇーんだ」
『……へ?高杉?』
土方はポケットから写真を取り出した
「高杉らしき人物と写ってる女…その着物と似てねぇか?」
鈴は写真を凝視する
薄暗くて見えにくいが確かにこの後ろ姿は自分だ…
そしてその後ろに微かに見える派手な着物と煙
『はっ…晋助!?』
「――認めんだな?」
『晋助って高杉って言うの?知り合いなら住所教えてよ!一言文句言ってやりたくて』
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