黒猫
□黒猫
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「もうすぐでお前は俺のものだ…結婚も出来る歳だし、俺の嫁になってもいいんだぞ?鈴」
薬を厭らしく塗りながら顔を舐めるように見る
「せっかくの綺麗な身体に傷が残ったら大変だ…この薬は俺の星に生えてる薬草から作った物でな、多少の傷なら治る」
男の手が首筋を這う
「七年待った甲斐があったな…」
耳元で聞こえたかと思うと男の唇が首に吸い付いて来た
『んんッ!』
一瞬身体を強張らせ男の袖を掴んで耐える
抵抗する気なんてない
もうずっと前から覚悟はしていた
私の身体は…この男の物
暫くして唇を離せば付いた紅い痕に満足げに微笑む
「綺麗だ…鈴」
そう言いながら男は太腿を撫でる
『待ってッ…』
男の手に触れればすぐに動きを止めた
「そうだったな…これ以上は鈴が十六になってからにしよう。…俺も止まらなくなりそうだ」
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